電子図書館

電子図書館の最大の魅力が「いちいちその図書館に行かなくても情報が利用できること!」にあるという話。
これを読んではてブで以下のようにコメントしましたが

学術的情報資源はページランク以外の評価も必要かも。 検索のしやすさという意味では、囲い込まれてることに意味があったりする。まあ、検索語が数個減るだけなんだけど…守備範囲がタグのように機能してる

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20070918/1190128648

さらに、「物理的な『図書館』より先に個別の『電子図書館』の方が消える」のは別の点からも考えられるんじゃないかと思いました。

紙よりデジタルデータの方が脆弱なのでは、というお話。
情報のストックと情報のフローは性質が異なります。インターネットは後者には強いのですが、法的な話もあいまって*1、前者についてはほとんど無力と言って良いと思います。電子アーカイブの技術や法的制度はまだまだ整っていないのが現状です。
たとえば、ある文献をハードディスクで保存したとすると今一般的に用いられているハードディスクの寿命は長くて5年です。データセンターという過酷な状況なら、もしかしたら3年ともたないかもしれません。
この場合、データのコピーは取れるのでしょうか?
図書館においてはこうしたアーカイブ目的のコピーは緩和されつつありますが、法的にOKだとしてもコストが問題となります。貯蔵しているデータすべてを数年あるいは数十年に一度入れ直したり、規格変更やメディアの変更にともなっ総入れ替えをする。そういうのって電子図書館はどう対応していくのでしょう。…とか考えると、結局物理的な図書館に足を運ぶ日々が続きそうな予感がするのは私だけでしょうか?