2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェネリック医薬品試験事件

ケース課題(2007-02)X社は、糖尿病用剤として「A錠」なる医薬を製造、販売している。同社は、その主成分であるAという化学物質について特許権を取得した。この特許権(「本件特許権」)は、今年1月15日に存続期間が満了している。 Y社は、今年の1月20日ご…

いちからはじめる特許法―webで読める資料中心の予習

今週のゼミのケース課題は特許法と薬事法関連。特許法は未習なので、皆についていくためにちょっと調べてみました。以下は予習のまとめです。 特許法の目的 特許法の目的は「発明の奨励」です(同法1条)。一定期間独占権を付与することにより特許発明を保護し…

保護の不完全さが「著作権」を守ることもある

「中古店、特に新古書店を正当化する論拠は何だろう?」の続き。当該コメント欄を参照していただければわかりますが、 権利消尽あるいはファーストセールドクトリン的結論を導く正当化根拠としては、これまでのところ、大まかに三つの考え方が提示されていま…

「リアルから地続きの異郷」と「リアルと切断された異世界」

権利消尽とか黙示の許諾の話はまだ考え足りないのでたぶん続きますが、本日は休題。 学生が件名も名前も書かずにメールを送ってくる、という事例から ケータイメールのトランシーバー的エクリチュール?が身体化し、時間・空間を隔てた相手に対する想像力が…

中古店、特に新古書店を正当化する論拠は何だろう?

知的財産である書籍やCDなどの中古品を転売しても良いのは、譲渡権が消尽することが条文により規定されているからです。原作品または複製物が譲渡された時点で、この譲渡権が消尽すると定めています*1。権利者が知的財産権を一度行使することによって、その…

「何が著作物か」への答案(2)

昨日のエントリで設問の3まで答えてみましたが、今日はその続きです。小倉先生からの出題は以下の通りでしたね。 次に掲げるものは著作物ですか?著作物でないとしたら、著作物性のどの要件を欠きますか。1. 尾崎放哉の「せきをしてもひとり」という句2. 「(…

「何が著作物か」への答案

昨日のエントリでは私のゼミの課題について書きましたが、小倉先生のゼミではこんな課題を出していらっしゃるそうです。 次に掲げるものは著作物ですか?著作物でないとしたら、著作物性のどの要件を欠きますか。 1. 尾崎放哉の「せきをしてもひとり」という…

リージョンフリーDVD並行輸入事件

ケース課題(2007-01)日本法人Y1は、「Perfect History of “The Who”」なるタイトルの映画(以下、「本件映画」という。)の複製物を日本国内で販売することに関し、同映画につき著作権を有する英国法人A社からライセンスを得ており、日本法人Y2はY1を経由…