ダウンロード違法化とダビング10について2007年のまとめ記事を執筆しました

いよいよ本日26日夕方から、MIAUのシンポジウムがはじまります。「あの池田信夫先生に加え、小倉弁護士も参加という、blog界を震撼させる強力2ショットが拝めるのはMIAUだけ! というイキオイ」です。さらに斉藤先生も加え、「技術」「法」「経済」「文化」など多面的に分析していく予定。
津田さんも草葉の陰からパネリストとして参加。モデレータは小寺さんです。

各登壇者のご意見については、日本違法サイト協会ブログさんがまとめてくださっています。「 ダウンロード違法化の動き 2007年12月20日-24日」という記事をご覧ください。



また、ダウンロード違法化とダビング10に関して2007年の動きをまとめた年末特集記事をlivedoorニュースにて執筆しました。もしよろしければ、シンポジウムの予習としてご一読ください。

■ダウンロード違法化問題

現在、無許諾で送信される著作物のダウンロードは、著作権法第30条の定める私的複製の範囲に含まれるとされている。これを問題視した文化庁文化審議会著作権分科会法制問題小委員会は、今年2月、ファイル交換ソフトによるダウンロードを私的複製の範囲外にすべきとの見解を報告書案としてまとめた。ただし、私的録音録画小委員会における検討の状況を踏まえるとしており、以降「ダウンロード違法化」問題は私的録音録画小委員会で主として語られることになる。

一方で、アメリカではファイル交換ソフトにつき「ダウンロードの販売に対する影響は、その比較的正確な試算にもかかわらず、統計学的に見てゼロに等しい(Downloads have an effect on sales which is statistically indistinguishable from zero, despite rather precise estimates)」と結論付けた論文が、Journal of Political Economyに掲載された(Felix Oberholzer-Gee and Koleman Strumpf, 2007, The Effect of File Sharing on Record Sales: An Empirical Analysis, Journal of Political Economy , vol. 115, 1-42)。


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もっと手短にわかりやすい予習材料としては、無名の一知財政策ウォッチャーの独言さんがフリーの資料を提供していらっしゃいますので、そちらをどうぞ。


なお、今回も遠隔地の皆様や参加のご都合の付かない皆様のためにUstream.TVでの配信をする予定です。もし問題なく配信ができる場合は、シンポジウム開始までにMIAU公式サイトにて中継 URLをご連絡いたします。前回設立発表会の中継URLとは異なるものになる予定です。ご注意下さい。