動機
大学に入ってはじめて法学を始めた。
で、法学っていうのは「六法全部丸暗記!」*1とかいうゴリゴリな学問ではなく、法律用語と法律の条文という基本ルールを知り、どういうふうにそのルールを適用すれば良いかという解釈をする学問なんだそうだ。でも解釈にもいろいろあって、そのいろいろが学説らしい。
そしてちょっとひっかかるとこがあった。
学説を学ぶとき、しばしば、「通説」「多数説」「少数説」「有力説」といった表現に出会う。「多数説」「少数説」は支持する学者の数の多寡を示すが、「通説」「有力説」という観念は、実は曖昧なところがある。「通説」とは、圧倒的多数の学者が支持している場合と、有力な学者の多くが支持している場合がある。「有力説」とは、内容的な説得力の強い少数意見であることを示す場合と、少数だが有力な学者が支持していることを示す場合とがある。もっとも、私自身、学生時代に以上のように講義で説明を受けた記憶があるが、では「有力な学者」とは何なのか、どう定義していいのかは、いまだによくわからない。
『民法Ⅰ 第2版 補訂版 総則・物権法論』 内田貴 東京大学出版会 2005年(第17刷)P5 L8〜
・・・内田貴先生もわかんないんじゃ、きっとこの問い、放置されっぱなんだろーなー。確かにどの分野に属する問題かいまいちわかんないし、取り組む人いないかも。でも誰か取り組めばいいのになあ。
そう思ってたとき
マルチメディア情報社会論という授業で小関健先生にスケールフリーネットワーク*2というものを教えてもらう。「社会学、経済学、心理学、生態学、語学。いろいろ応用がききますよ〜素敵な論文*3になりますよ〜」
え!?これあれに使えるんじゃない?
あー。でも取り組んでる時間ないや*4。
というわけで思いついてはみたものの、このテーマは結局やりませんでした。
リベンジリベンジ!