信頼と信用に関するlifehack

信頼と信用というのは違う意味を持っていると捉えているので、私は能力に対する期待としての信用と、意図に対する期待としての信頼を時々わけて使います。
それは説得者の専門性に基づく能力(competence)と、説得者の意図についての信頼性(trustworthiness)とにそれぞれ対応していますが、その両者、信頼と信用は生活の質を良くするし、生きることと向き合う動機になりえます。


信頼に応えたい、信用を得たいという想いは、私に誠実さを与えてくれます。それに実際、信用があると、不信ベースのときよりはるかに仕事がスムースに行くのです。経済学的にも立証されていることではありますが、不信ベースだとどこまでも懐疑や検討をしなくてはならず、非効率的です。その不信ベースの関係をうまく脱せられると、信頼や信用をさらに高めようとする正のフィードバックがはじまります。


信じるということは、むやみやたらと全体的に信じる(general trust)だけではなくて、特定のなにかを信じるということ(information-based trust)もあって、それは用心深く振舞うことと何ら矛盾せず存在する、というより別のレイヤーの問題です。その認識をうまく使えこなせないことには、良い仕事を、そして良い生活を送っていくのは難しいでしょう。