MIAUは「準児童ポルノ」についての9つの質問を提出しました
経過報告
MIAU会員SNSで日本ユニセフ協会 「なくそう! 子どもポルノ」キャンペーン についての議論が始まりました。しかし問題の性質上「MIAUはロリ・ショタ・ペド擁護団体だ!」という烙印を捺される恐れがあるとの懸念が出されたり、いやいやそんなことは気にしないでネットワークの自由の問題でもあるのだから活動すべきなどの意見が出ました。
そこで「そもそもMIAUで児童ポルノ関連問題を扱うかどうか」について幹事会の審議にかけると「実は気にかかっていた。でも納期が…納期が…」というような反応が多く、意外とすんなり可決されました。
質問内容
質問内容の詳細は以下をご覧ください。今回の質問状の特徴は、
です。「単純所持」は無視しているというわけではなくて、別途提出するか同じ質問状に盛り込むか相談した結果、議論の錯綜回避と、回答義務のないことも鑑みて、10項目前後に絞った方が良いだろうということに落ち着き、今回は「単純所持」関連の質問について見送ることになりました。
1. 貴会は、準児童ポルノを規制する目的および根拠と
児童ポルノを規制する目的および根拠が同一であるとの見解をお持ちですか?
[はい いいえ]2. (1. の答えが「はい」の場合)準児童ポルノを規制する目的および根拠と
児童ポルノを規制する目的および根拠が同一であれば、
両者に共通する目的と根拠をお答えください。
[ ]3. (1. の答えが「はい」の場合)準児童ポルノでは現実に
児童の性的商業的搾取被害は発生していませんが、
その場合でも目的および根拠が同じで良いとする理由をお聞かせください。
[ ]4. (1. の答えが「いいえ」の場合)準児童ポルノを規制する目的および根拠と
児童ポルノを規制する目的および根拠が異なるのであれば、
準児童ポルノを規制する目的と根拠をお答えください。
[ ]5. 貴会サイト内にあるエセル・クエール博士の報告によりますと、
「子どもポルノをオンラインで見るということと、(実際の子どもへの)接触犯罪を犯す
ということとの正確な関係ははっきりしていません」との記載があります。
貴会は、準児童ポルノを閲覧することと現実に接触犯罪を犯すこととの間に
相当因果関係があるとの認識をお持ちですか?
[はい いいえ]6. (5. での答えが「はい」の場合)準児童ポルノを閲覧することと
現実に接触犯罪を犯すことの相当因果関係について、
統計その他社会科学的見地から明らかにした論文や実証結果等の資料
がありましたら、お教えください。
[ ]7. ユニセフ、エクパットらが2001年に共催して行った
第二回子どもの性的商業的搾取に反対する世界会議(通称「横浜世界会議」)
では「漫画はCSEC(子どもの性的商業的搾取)ではない」とのワークショップ
が行われ、その結果、会議の声明(青少年アピール)に「文化的多様性に配慮する」
の一文が盛り込まれました。このワークショップの成果と準児童ポルノ規制の整合性
について、貴会がどのようにお考えか、お教えください。
[ ]8. 貴会は、アニメ・漫画・ゲームソフトなどで性目的で子どもの性的虐待を描いたもの
を「準児童ポルノ」と呼んでいると思われます。しかし、類似内容を示す語として、
アメリカ連邦最高裁判所のアシュクロフト対表現の自由連盟事件判決
(Ashcroft v. Free Speech Coalition, 30 Med.L.Rptr. 1673)
中に「バーチャル児童ポルノ」という語があります。「バーチャル児童ポルノ」の方が
憲法学等では一般的に使用されていると思われますが、貴会がなぜ「準児童ポルノ」という語を
用いているのか、その理由や由来をお教えください。
[ ]9. 準児童ポルノを一律に違法とすることは、過度に広範な規制にあたり、
http://miau.jp/index1205824983.phtml
表現の自由に抵触するおそれがあると考えられます。
貴会は、どのような規範(判断基準)なら表現の自由を損なわないとお考えですか。
例えば、どのような基準で児童と判断するか、また、「性目的」であるか否かを判断する主体
および判断基準などについて(服装以外からの特徴からも)具体的にお教えください。
[ ]
個人的見解
小寺さんが既に述べた見解と似ているので多くは述べませんが、私自身は、「エロ」のために頑張っていると言われると気分が萎えてしまうような人間です。たぶん腐女子の素質もありません。
でも、表現の自由や幸福追求権や個人のプライバシーについて慎重に考えなければならない問題だと考えています。
ネット上の参考文献
皆さんの報道や論点まとめなど日頃の活動がなかったら、私たちはまとめきれなかったと思います。どうもありがとうございます。
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MIAUが対応していかなくてはならない問題は他にもたくさんあります。でも正直なところ、手が回っていない状態です。
皆さんも以下のような話題にご興味があれば、一考して記事などを作成したりしてくれますと大変助かります。