白田秀彰著『インターネットの法と慣習』ベストセラーへの道
インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]
- 作者: 白田秀彰
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/07/15
- メディア: 新書
- 購入: 9人 クリック: 223回
- この商品を含むブログ (151件) を見る
7月15日に発売された白田秀彰先生の書籍についてお知らせです。
『Hotwired Japan』の人気連載に大幅な加筆、書き下ろしを加えて刊行するそうです。変化するネット社会を歴史的な観点で捉え、リアル社会との関わりや今後の展望までもを論じた一冊である、との自負があるとのことです。
白田先生からコメントをいただきました。
著者でーす。上記の「自負」なんですけど、出版社の自負でして、私の自負ではないです。
おなじソフトバンク新書から出ている、新城カズマ氏の「ライトノベル超入門」を読んでみたら、私の「法と慣習」の特徴のいくつかはライトノベルの特徴と被るのではないかと考えるようになりました。そこで、考えた新しいカテゴリーは、
「ライト・アカデミズム」略して「ライアカ」。
内容的にはマジなことを軽い口語文体とちりばめられた冗談で楽しく読ませることを目的とする学術書モドキ。著者のキャラにも大きく依存しているところも特徴の一つです。私の「法と慣習」に魚さんの萌えイラストがついていれば、完璧に「ライアカ」となっていたはずです。
これからの出版のトレンドは「ライアカ」!。
(2006/07/13 11:29)
My Book Review
ネットワークの常識が現実世界の非常識であることは少なくない。著作権に対する感覚とか、あるいはガバナンスとか安全性とかに関してで、例示すれば枚挙に暇がないだろう。
「ネットワークに独自の法あるいは固有の価値」があると感じるならば、それをきちんと醸成したり体系化して整理しないとまずいんじゃないの、というのが著者の主張だ。
それは広い意味で政治的たれということである。
さて、本書の美点は知的なエンタテイメント性にあると言っていい。
イングランド法を中心とした法制史の観点を持ちつつ、ネットワークの現状を分析するというとてもラディカルでアクロバティックな論理展開をみせてくれる。
それと同時に「学者ことば」で語らず、軽やかに語りかけてくれるので、重ためのテーマに比してとっつきやすいところも秀逸だ。著者近影をはじめとしてネタ・ベタともに満載で、暴走ぎみの笑いがスリリングですらある。
軽やかに、でも本気でネットワーカを挑発する書だ。
Link
注目度
- はてブ
- slashdot:「インターネットの法と慣習」発売
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(1)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(2)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(3)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(4)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(5)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(6)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(7)
- P2P today ダブルスラッシュ:「インターネットの法と慣習」反応リンク集(8)
→ ものがたり:インターネットの法と慣習がスラドのネタになっている
購入・読了宣言
- Noras:[web][books]俺が登場している書籍がまた出るらしい
- 成城トランスカレッジ!:それはアツイっす。
- ものがたり:インターネットの法と慣習の本
- 海を歩くために目を凝らす:基本背景づくり*PHP研究所
- 日曜社会学>出不ろぐ de√Blog:増田『聴衆をつくる―音楽批評の解体文法』
- ロック中年リハビリ日記・別館:2006-07-12
- Star friendship:[memo]
- 読書日記:法学への逃避
- L'eclat des jours:出たな
- Ashihiro:[本]最近買った本とか,まとめて
- Economics Lovers Live:[ネタ] 白田秀彰『インターネットの法と慣習』
- 夜、暗殺者の夜の果てへの旅(さようなら、私のブログよ!):[収穫]今日購入した本
- Ashihiro:[本]最近買った本とか,まとめて
- STARCHARTLOG:2006年7月第3週の読了報告
- T’z box:社会学とITのあいだに:[本]最近購入したもの
- ( ・∀・) cymelique online [゜皿゜ ] :[book]購入したもの
- 異次元ノート 別冊 Vol.2:[Memo]06/07/25
出版記念パーティー参加者の報告・書評
- IT & Economics 池田信夫 blog:インターネットの法と慣習
- K's Diary @ cocolog:インターネットの法と慣習
- tairadaのひとりごとver2.0:白田秀彰「インターネットの法と慣習」(ソフトバンク新書)
- ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版:2006-07-16(Sun): 白田秀彰さんの出版記念パーティー
- blog@ikegai.jp:『インターネットの法と慣習』
- 読書メモ:tokuriki.com:インターネットの法と慣習 (白田 秀彰)
- ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版:[編集日誌]2006-07-17(Mon): 白田秀彰さんとの縁
- 無印吉澤:[書評][ネット文化]インターネットの法と慣習
- esaka takeru's memo:白田秀彰『インターネットの法と慣習』
- 切込隊長BLOG(ブログ)〜俺様キングダム〜:『インターネットの法と慣習』(著:白田秀彰)
- 崎山伸夫のBlog:「インターネットの法と慣習」を読んだ
書評
- さとーのweb日記:[本]インターネットの法と習慣 -かなり奇妙な法学入門-(白田秀彰 著、ソフトバンク新書)
- blog.fuktommy.com:白田秀彰「インターネットの法と慣習」を買ってきた
- 整腸亭日乗:web社会の「法」形成は「ブロガー」から
- Ringo's Weblog:2006年07月22日アーカイブ
- [鏡] しっぽのさきっちょ:権威と監視
- できるだけブログ-毎日はムリなので:著作権のこと。そして連邦よりジオン。
- 酩酊亭日乗:[読了]インターネットの法と慣習
- H-Yamaguchi.net:「インターネットの法と慣習:かなり奇妙な法学入門」
- 日々の破片:法と慣習
- 読書ときどきごはん。たまに企業法務。:インターネットの法と慣習
- Koukyo政策大学院生の蹇蹇録:【本】インターネットの法と慣習
- おまえにハートブレイク☆オーバードライブ:最近もらったもの
- 日々の破片:法と慣習
- 微妙空間(ex-Tachikoma):[雑]近代社会2.0―インターネットの法と慣習
- yomoyomoの読書記録:白田秀彰『インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』(ソフトバンククリエイティブ)
- HPO:機密日誌:倫理と感情
- kkyamasitaの日記:[本]白田秀彰著「インターネットの法と慣習」(ソフトバンク新書)
- 【海難記】 Wrecked on the Sea:すべてがライトになってゆく
- Anatommy:白田秀彰『インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』
- Mの日記@古本T「たまにはストレート・ノー・チェイサー」:最近読んだ本
- kkyamasitaの日記:[社会]法って何だろう?
- Mint Julep:[読書][読み始め]『 インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門(白田 秀彰)』
紹介
- 雑記帳:[NOTE]インターネットの法と慣習
- P2P today ダブルスラッシュ:7月5日・6日 今日のTop「「インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門」発売」
- blog.fuktommy.comのミラー: 白田秀彰「インターネットの法と慣習」を買ってきた
- サーチャーの会ブログ:新刊紹介:インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門
- 毎日がアップデート:白田先生の「インターネットの法と慣習」が書籍化
- StarChartLog:「インターネットの法と慣習」がソフトバンク新書で書籍化
- 私はどこに立っているのか:[bk1新刊memo]
- 逃走航路@hatena:[書籍]インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門
- 駒込サンドボックス:[メモ] インターネットの法と慣習
- イイ選択:[日記]ついでに紹介
- HSKI's:雑記060717
- いぬブログ:2006-07-22
- YAMDAS現更新履歴:2006-07-24
- kojimに関する記憶:[book] 7月の本
- 怠け者の散歩道/ウェブリブログ:コマクサ
- 法 治 国 家 つ ま み ぐ い: これからの ふくびき (4コマ)