YouTube"ネタ"について話すオープン茶会報告。

今回の茶会で白田先生に「役職名は委員長で良いじゃん、委員長でー!」と言われたinf.です、どうもこんにちは*1


さて結局二十人弱が集い盛況のロージナ茶会でした。
テーマはYouTubeについて、のはずなのに、白田先生と横田さんがもう既にそのネタで対談をしてたのであまり盛り上がらず……。あれー?


ちなみにそのインタビュー記事は近日中にどこかで公開されるそうなので、まあそちらを参考になさってください。またessaさんが今回のために大変興味深いエントリを書いていてくださったのでそちらも参照するとよろしいかと思います。


横田さんは日本政府がYouTubeに乗っかっちゃえば良いんだ、むしろ買っちゃえくらいな勢いでしたが、我らが総統は茶会ビデオを作って参院選にぶつけ、YouTubeで一躍有名になろう!という感じでさまざまな企画案が出されました*2


さてessaさんのエントリをみていただければわかる通り、YouTube関連の話は現行の実定法に解釈論になりがちだけれど、それだけではだめで、合意形成の部分すなわち「法(=一般意思)」が「制度」を産む瞬間という捕らえ方をしなくてはならないという話が出ました。


Spiegelさんはポリシーロンダリングの一種と捉えていらっしゃいましたね。レッシグ教授は

彼らはビジネスモデルの中でかなり法律ギリギリのところでビジネスを行っていて著作権違反のものがたくさん載っている事を理解した上で彼らはビジネスを進めている。その結果、おそらくは国に対して、もっとYouTubeみたいな使い方をlimitする方向に法律を変えようというプレッシャーが掛かってくるのではないか。


音極道茶室:レッシグ氏に、YouTubeについて質問してみた
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000168.html

といった意見を述べているそうですし。


そうは言っても、世の中の大半の人はこの大局面をわかってくれないでしょう。そこを解消するには、描写*3、迂回、打倒と三種類あるわけですが、どれが一番効果的でしょうか。


そうそう、もう少し詳しくYouTubeの話。
参考になる判例としてはFLマスク事件があるわけですが、あれは画像処理ソフト業者とサイト開設者がぐるだったのであの判例なわけで、もし仮にYouTube公衆送信権侵害上の幇助にあたるなら、Googleだってそうなってしまいます。違法コンテンツのアップロード幇助は違法ですが、YouTubeの動画を紹介するためにリンクをはるのは、少なくとも立法者意思的には、合法です*4。まあ判例出てみないとよくわかりませんが……少なくとも金子氏が逮捕されたロジックを用いることでYouTubeを起訴することは可能でしょうが、そんな根性ないでしょうし……*5
とりあえずユーザは見てるだけなら問題なしということです。


でもYouTubeのビジネスモデルって超謎だよね、という話もありました。
パワーは十分だろうけど端的に言って儲からなさそう。中央サーバ型なので回線費用とかだけでもすごそうなのに。
でもどんな国家にも規制されないで世界中に映像を配信できるというのは、Foxにしてみれば長年の野望なわけで、だからこそマードックは出資しているのではないか、アメリカもイメージ戦略の大切さを知ってるわけですから国是としてるのではないかという陰謀論めいたものも出ていました。入り口は広くリベラルに見せて後から緻密にコントロールというわけですね。


あと今はやりたいことができる時代で、障壁はそんなにないのにもかかわらず、みんながリスクテイクできないのは、まつりあげられるか、たたかれるしかないからという話もありました。でもどうせ最後はたたかれるのだから同じです。


でもマイクロペイメントと電子投票と無線で世界はごろっと変わるかもしれません。
マイクロペイメントに関して言えば日本ではGoogle check out よりもedysuikaの方が受け入れられやすいだろうという予測。手元にあった方が「なんとなく安心」だからということ。
電子投票はオンラインならどこからでも投票可能なのが理想だけれど、日本は諸事情により遅れ気味。でもオープンソースでシステム構築してる国もあるそうなので外圧に期待です。
携帯をやっつけるなら無線……なんですけどバッテリー的にLANは苦しく、燃料電池は飛行機に持ち込めなさそうで困りものです。意外とニコラ・ステラは卓見だったかもしれないけど、地軸に影響を与えそうだし、鳥は右往左往、鯨は陸に上り、プラズマが発生して小野妹子とかが現れたりする……まさに終末な世界になっちゃいそうです。


テーブルの向こう側ではネットゲーム上の通貨と、現実通貨の話をしてたりだとか電子マネー(スイカとかはてなポイント)と消費者金融について話していたみたいですが、詳しくは他の方に報告していただきましょう。

*1:buruさんには何の委員長か聞かれましたが、風紀とかじゃないですかね…

*2:日本メガネ党みたいなノリを想像していただければと

*3:例えばギートステイトのような

*4:だって合法的な活動を幇助するのは合法でしょう?というロジックですね

*5:それにサーバも企業も米国にあるので米国法で裁かれるわけですが、YouTubeはnotice and take down方式を取っているため、デジタルミレニアム法的に合法です