受験生のための合格祈願FAQ

現在巫女バイトをしているため、受験生にお守りやご祈祷についていろいろな質問されることがあります。私自身、研修を受けなければ知らなかったであろう素朴な疑問が結構あったので、FAQ風にまとめてみることにしました。
「受験は実力勝負」…ではあるのですが、神仏にすがりたくなるのも人情でしょう。お守りを受けることで心が穏やかになったり、おみくじの言葉で自分の行いを振り返ったりするというのも良いかと思います。
というわけで、ご参考にしてくだされば幸いです。



〜お守り編〜

Q お守りってそもそも何?

A 古代、人々は石や鏡、剣など霊力のこもったものを身に付けていると、神様のお力によって災いから身を守れると信じていたそうです。それがお札やお守りに収斂するようになりました。
したがって、お守りは、神様の御分霊をお守り袋にお入れしたモノということになります。でも、モノであって物ではないので、巫女たちはお札やお守りを「一体、二体…」と数えます。


Q 受験生はどういうお守りを持てばいいですか?

A 「合格祈願」または「学業成就」のお守りをお受けになるのが良いでしょう。両方お受けになっても構いません。
神社によっては、資格取得のためのお守りなどもありますので、司法試験受験生や二回試験を受験する方はそちらをお受けくださっても良いと思います。


Q お守りって、たくさん持っていても大丈夫?

A 大丈夫です。ほかの神社のお守りやおみくじと一緒にしても構いません(俗に「神様がけんかする」と言われていますが、そういうことはないようです)。
ただ、普段から身に付けておくことを考えれば、あまり多くお受けになりますと、結果的にお守り(=神様)を粗末に扱ってしまうことになりかねませんので、そうなったら良ろしくありません。


Q お守りに期限ってありますか?

A お守りには消滅時効または除斥期間などに類する概念はありません。基本的には100年でも200年でも御利益があります。
とはいえ、お守りの袋が劣化すると神様に失礼です。そこで一般的には、お受けになってから1年くらいを目安に受けかえるようにと言われています。
受けかえる場合、各神社では、古いお守りを納めたり焚き上げたりする場所を用意していると思いますので、そちらへお納めください。


Q ほかの神社のお守りでも、納めて平気?

A 基本的には、お守りを受けられた神社にお返しするというのが最善です。そうは言っても、遠方の神社などですと大変ですよね。そういう場合は、近くの神社に納めても大丈夫のようです。詳しくはお近くの神社にご相談ください。
ただし、神社のお守りをお寺に(あるいはその逆)納めるのは良くないとされています。神事と仏事では手順などが違うため、神様も仏様も混乱してしまうから、らしいです。


Q お守りはすごく欲しいんですが、出かける服もないしインフルエンザも怖いし、外に出られません!どうしたらいいですか!?

A 実際に参拝するのがベストです。でもご参拝いただくのが難しいという方のために、神社によっては、代わりに絵馬を奉納したり、お札やお守りを郵送してくれるところがあります。詳細は神社に問い合わせてみてください。
とは言え、受験のときには外出しなければいけませんので、予行演習やリハビリだと思って、お出かけしてみてはいかがでしょうか?




〜絵馬編〜

Q 絵馬ってなに?どうすればいいの?

A もともとは、神様にお願い事をするときなどに生きた馬を納める風習がありました。それを簡略化し手軽にしたものが絵馬です。馬を納める代わりに絵馬を納めるのですから、絵馬はお願い事を書いて神社に納めなくては、お願い事が通じません。
納めるときには、絵馬を掛けるための場所が用意されているはずですので、そちらに結んでください。



〜おみくじ編〜

Q おみくじの「良い順」ってどんなでしたっけ?

A おみくじの吉凶の順番については一般的に
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶
と、吉を中心に大中小が展開している神社が多いそうですが、神社や地域によって違うようです。
順番の善し悪しというよりも、おみくじに書かれている内容を重視して、生活や行いを見直すということをお勧めします。


Q おみくじって神社で結ぶべき?それとも持ち帰るべき?

A 神社の納所で結んで行っても、お持ち帰りいただいても、どちらでも結構です。
ただ、お持ちいただく場合は、粗末にならないように注意してください。



〜ご祈祷編〜

Q 受験するのは来年で今年じゃないんですけど、そういう場合、いつ祈祷してもらうべき?

A 受験直前より、受験を志した時など、なるべく早い時期にお受けになるのが良いとされています。ですから、今年をお勧めします。
来年無事合格されたあかつきには、ご報告とお礼のお詣りをしましょう!


Q お礼の参拝ってどうすればいいですか?

A お礼の気持ちを込めれば、普通の参拝で大丈夫です。
ただし、神社によっては満願成就や合格御礼専用のお詣りを受付しているところもあるようです。詳しくは参詣した神社にお問い合わせください。